PRUV開発室
自動詞の間違った使い方をチェック
カテゴリー:新機能 作成日:2017-12-16オンライン文章校正支援サービス「PRUV」に、自動詞の使い方をチェックする機能を追加しました。
動詞は、自動詞と他動詞に分けることができます。両者を正しく使い分けないと、変な文になります。
システムを連携する
一見、正しいようでやはり変な文です。このままだと何となく成立してしまいますが、主語を付けたり単語を変えたりすると、どんどん気持ち悪くなります。
・主語を追加:太郎はシステムを連携する
・単語を変更:太郎は次郎を連携する
・要素を追加:太郎は三郎と次郎を連携する
単語を足したり変えたりしたから変になったわけではありません。元の「システムを連携する」がそもそもおかしかったのです。
全ては「連携する」(サ変名詞+動詞「する」)が自動詞であることに起因します。自動詞と他動詞の定義はザクッと省いて端的に表現すると、自動詞は「を+動詞」の形を取りません(「空を飛ぶ」など、「○○を」が場所の場合は「を+自動詞」も可)。
すると、「システムを」+「連携する」は成立しないことになり、間違いであることが分かります。この場合は「連携させる」にすればOKです。
・元の文:システムを連携させる
・主語を追加:太郎はシステムを連携させる
・単語を変更:太郎は次郎を連携させる(別解:太郎は次郎と連携する)
・要素を追加:太郎は三郎と次郎を連携させる
というわけで、PRUVでも自動詞のチェック機能を追加しました。ただし、問題は動詞やサ変名詞が自動詞か他動詞か、区別する方法がないということです。そこで、各単語に自動詞・他動詞のフラグを「手動で」付加する作業を行っています。まずはサ変名詞から、コツコツコツコツコツコツコツコツ……。
取りあえず「連携」は自動詞フラグを付けてあるので、「システムを連携する」と入力すればチェック機能を試すことができます。