PRUVの基本操作(文章チェック実行前)
PRUVで文章をチェックするには、テキストエリアにテキストをコピーして[チェック開始]ボタンをクリックするだけです。

画面1 PRUVの基本画面
設定を変更する場合は、「辞書&オプション機能選択」をクリックします。すると以下のメニューが表示されます。

使用辞書選択
通常利用できるのは、デフォルト辞書(解除不可)と「不快語・差別語辞書」の2つ。「不快語・差別語辞書」のみオン/オフが可能です。
漢字チェックレベル設定
デフォルトは「常用漢字チェック」。多くの新聞や雑誌は、常用漢字を基準としつつ、独自のルールを加えた表記ルールを定めており、オススメの設定です。小説などの創作物では逆に邪魔になることも多いので、「漢字チェックなし」にしてもいいでしょう。
簡易スペルチェック
英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語のスペルチェックを行います。複数同時選択はできません。

画面3 簡易スペルチェックの設定
例えば英語とドイツ語のチェックを同時に行った場合。英語のチェックでドイツ語がミススペルと判定され、ドイツ語のチェックで英語がミススペルと判定され、結果として全ての欧文単語がミススペルとなってしまいます。
「x文字以上の単語をチェック」は、チェック対象の単語の文字数を指定します。例えばこれを「4」にすると、世に氾濫する3文字単語(CEO、API、CMS……)を対象から外すことができます。
PRUV Businessユーザーは、独自のスペルチェック用単語を登録できるユーザー辞書(パーソナル辞書とグループ辞書)を利用可能です。パーソナル辞書は個人、グループ辞書はグループ共有辞書です。グループ辞書を編集できるのは、辞書のグループ管理者および組織管理者のみです。管理者権限のないユーザーは[編集]が表示されません。
ユーザー辞書は各言語辞書とセットで利用します。英語辞書利用時であれば、「英語辞書+パーソナル辞書」あるいは「英語辞書+パーソナル辞書+グループ辞書」でスペルチェックを実行します。
スペルチェック辞書の編集方法は、「スペルチェックルール編」を参照してください。
簡易スペルチェックは処理負荷が高い(時間がかかる)ので、オフにすると結果の出力が多少速くなります。
その他設定
「表記ゆれチェック」は、文章中の表記ゆれをチェックします。以下のアルゴリズムがあり、PRUV Businessユーザーは使うアルゴリズムを選択できます。それ以外のユーザーは表記ゆれチェックを使うか否かの選択のみ可能です。
NGリストチェック
「コブ」と「昆布」「コンブ」など、表記ゆれとして定義したリストを基にチェックします。高速であり、表記も読み(発音)も異なる表記ゆれも検知できる一方、定義済みの組み合わせにしか対応できません。「“読み”チェック」による検知と重複するものあります。
演算チェック
片仮名語の類似度を数学的に算出し、それを基に表記ゆれ判定します。辞書にない単語にも対応できる汎用性があり、typo(タイプミス)などに効果的です。意味や文脈は考慮しないので、例えば「オーストリア」と「オーストラリア」は表記ゆれと見なします。
“読み”チェック
単語の「読み」(発音)と品詞を基にチェックします。単語に含まれる記号の全角/半角(例:「セブン&アイ」と「セブン&アイ」)、記号の有無(「テスラモーターズ」と「テスラ・モーターズ」)などに対応できます。単語の漢字/平仮名表記についても、「NGリストチェック」より汎用的にチェック可能です。半面、形態素解析辞書に登録されていない単語や連濁(複合語の後ろ要素が濁音化すること)には対応できません。同音異義語(「勤める」と「努める」など)や漢字/平仮名の意図的な使い分けも検知してしまいます。
機種依存文字チェック
特定のコンピュータやOSでしか表示されない可能性がある文字をチェックします。読み手の環境が特定できない場合は使用を避けることをお勧めします。