チェックルールの簡易テスト
辞書に登録したチェックルールを編集画面で簡易的にテストする機能です。ルールが想定通りに機能するかどうかを確かめることができます。
まず「辞書管理」画面でテストしたいルールが登録されている辞書を選択します。「チェックルール編集」画面で「チェックモード」を指定し、画面下部の一覧にリストアップされたルールの「編集」を実行します。
画面1 「編集」(ペンのアイコン)をクリック
「チェックルールの修正」画面の下部にテスト用のフォームがあります。下の画面は、「単語」ルールで「対象語」として「倶楽部」、「修正語」を「クラブ」と定義しています。文章中に「倶楽部」という単語が存在すると「クラブ」にするように指摘するというルールです。
このルールが機能するか、「ルール簡易テスト」でテストしてみましょう。テキストエリアに、このルールが機能することを期待する例文を入力して[テスト実行]ボタンをクリックします。
「テニス倶楽部に入った。」という例文に対する結果が、「テスト結果」に表示されます。期待通りに機能しているようです。
画面2 「倶楽部」に正しく反応している
「対象語」を「テニス倶楽部」にするルールではどうなるでしょうか。
「テニス倶楽部に入った。」という例文に対する結果は、「なし」。ルールは機能していません。理由は画面上部に表示されています。
画面3 フレーズおよびもしかしてルール以外では、PRUVの形態素解析辞書にない単語を指定しても機能しない
「テニス倶楽部」という単語がPRUVの形態素解析辞書に存在しないため、「テニス倶楽部」は「テニス」と「倶楽部」に分割されます。単語ルールは、この分割された単語に一致させる必要があるので、対象語が「倶楽部」であれば機能しますが「テニス倶楽部」では機能しないのです。
フレーズルールを利用すれば、PRUVによる形態素解析の結果を気にせず「テニス倶楽部」のままでルール化でき、機能します。ただしフレーズルールは多用しすぎるとチェック時間が長くなります。
ルールを適材適所で組み合わせてご活用ください。
なお、「単語キャンセル」「2単語キャンセル」ルールはテストできません。これらは「他のルールによる指摘を取り消す」ルールなので、単独では機能しません(「他のルールによる指摘」が存在しないため)。